三日月と獅子、そして太陽

主に、訪問した展覧会について、感想を書くブログです。

描画と身体の関係性

ギャラリー島田で、朝を描く日本画家と出会った。

 

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東端哉子展
「よあけ」
2021.9.18(土)-9.29(水)
11:00-18:00  ※最終日は16:00まで
ギャラリー島田 1F deux

 

森に入って、夜明けを迎える。空気の変化を感じながら、その日の朝の風景をおさめる。生活環境の関係で、今はそんスタイルで作品を制作している東端さん。ざらっとした質感で、流れる様な朝を表現している2枚の絵に、心惹かれました。

 

最初は嵐の日か、あるいは川の中を描いているのかな?と思いましたが、風の強い日の朝と聞いて納得。様々な朝の表情が描かれており、その日その時間にしか訪れない、それぞれの朝が絵の中に収められていました。

 

個人的に日本画というと、静の絵という印象を持っていました。そんな中で、動を感じる2枚の絵は、非常に興味深く。

 

作者の東端さんと、お話する中で、「ダンスを体験した時、先生に『身体の中の光の珠を感じて、光の珠が指先から出ていくイメージで動いてみてください』と言われ、そのイメージで動いてみたら、身体を上手く大きく使って表現する事が出来て。絵画も同じで、手の先だけじゃなく、身体を使って描くものなんだと感じました」というお話が出て、これが動きを感じる絵に繋がっているのかな、と。

 

これからも、素敵な夜明けに、出会えます様に。

 

gallery-shimada.com