三日月と獅子、そして太陽

主に、訪問した展覧会について、感想を書くブログです。

記憶の水脈

古山コスミさんの個展を訪問。長田で開催されていた『下町芸術祭』の関連企画です。コスミさんの個展を観るのは、多分2回目だと思います。

 

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古山コスミ展『記憶したたる』
開催期間:2021年10月9日(土)~10月24日(日)
開場時間:11:00~18:00(最終日17:00まで)
会  場:city galleru 2320

 

誤解を恐れずに言えば、強く心に引っ掛かる写真もあれば、さらっと流れていってしまう写真もあるのが、コスミさんの作品だと思う。無理矢理にでも心に入り込んで来る様な、「強い写真」ではないのです。しかしその「さらっと流した」写真も、記憶の深部には確実に残り、やがては記憶の本流へと繋がっていく、そんな印象があります。

 

今回のチラシに使用されていた写真も、何か引っ掛かるモノがあり、その何かを辿っていくと…神戸のギャラリー『自遊空間ArtStep』で拝見した写真に行き当たりました。あのときは、コスミさんの言葉を借りれば、したたる「今」が、知らず知らずのうちに、心に溶け込んでいった…そんな感じでしょうかねぇ?

 

今回の展示にあたって、『記憶、したたる』という詩を編まれたコスミさん。個展を観せて頂いてから大分時間が経った(11月22日)今になって読み返すと、写真の記憶と共に、その意味がより鮮明になる様な気がしました。

 

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今回の訪問は、丁度「写真を作品として組み立てる」という点に悩んでいた時期と重なっていました。そのことについて、city gallery 2320 のオーナーである向井修一さんに相談したり、古山カスミさんにも相談したり…。非常に貴重なアドバイスが頂けたので、あとは自分が行動するだけですね。

 

www.citygallery2320.com